【2月の法語】節分を縁として

『鬼は外〜福は内〜』

日本各地でよく聞かれる頃でしょう

ときに毎年毎年追い出しても追い出してもやってくる、この鬼達はどこからやってきて何処に行ってしまうのだろうと思ったりします。

仏教にも鬼の話が出てきます。青鬼、赤鬼、黒鬼とこれらに出てくる鬼の色は『貪欲（とんよく）』『瞋恚（しんに）』『愚痴（ぐち）』と言う煩悩を表しています。

鬼とはどこまでいっても尽きることのない内なる煩悩であり、迷いや苦しみから抜け出せずにいる私の有様を示しています。

『摂取心光常照護　已能雖破無明闇　貪愛瞋憎之雲霧　常覆真実信心天』（せっしゅしんこうじょうしょうご・いのうすいはむみょうあん・とんないしんぞうしうんむ・じょうふしんじつしんじんてん）

『正信念仏偈』より

親鸞聖人は生涯消えることのない煩悩を抱えながらも、この身このまま救われてゆく阿弥陀さまのお心を説かれました。

節分を通してまた1つお念仏のご縁を大切にしてゆきたいです。

まだまだ寒い日が続きます。気をつけてお過ごし下さい。⛄なんまんだぶなんまんだぶ

※2月4日17時より法話本編動画をホームページに公開します。お楽しみに