嘘も方便の『方便』とは仏教用語です。エイプリルフールにきく仏さまのお話

本日旧暦4月1日は宗祖親鸞聖人お誕生された日でもあります。心よりお慶び申し上げます。合掌🙏

新年度で新しい生活が始まる方々にも心よりお慶び申し上げます。🙏😃

今日は『方便』という言葉のお話をします。

4月1日はエイプリルフール、テレビや新聞にビックリするようなフィクション広告が出たりします。

クスッと笑えておもしろいものもあります。

もともとエイプリルフールとはヨーロッパやインドで感謝祭や修業期間の終わりの余興として『嘘』のような事をしてもよいとするのが始まりと言われています。

日本でも大正時代くらいに入り『嘘も方便』ということわざがあるので受け入れやすい文化だったのかもしれません。

『嘘も方便』とは正しい目的の為なら嘘もついてよいといわれますが、本来『方便』とはウパーヤの訳で近づく、到達するという意味、仏さまがあらゆる手段や手法を使い衆生（私達）を仏に仕上げてゆくはたらきをいいます。

私達が手を合わせる阿弥陀さまのお姿を『方便法身（ほうべんほっしん）』といい私達が見てわかるように人のような立ち姿になられ、私達が称（とな）えやすいように『南無阿弥陀仏（なむあみだぶつ）』と言葉になって私達を仏に仕上げてゆくお念仏のおこころなんですね。

お念仏との出会いは『嘘も方便』を自らの基準で正しい事であれば嘘をついてもいい意味で頂かず、時と場合によっては嘘をついたり自らを偽ったりしなければ生きて往けない危うい私を仏さま自ら近くにおいでになりお浄土へと救いとろうとする立ち姿と聞かせて頂く事も出来るのではないでしょうか？

まことに浄土真宗は聞法がいのちであります。合掌🙏

※4月1日朝6時から報恩講法話動画を公開しています。

今回は道徳と宗教の違いについて触れています。是非一緒にお聴聞しましょう🙏

ご質問ご感想お待ちしております合掌🙏